深泥池 夜話3

Category: 日記   Tags: 深泥池  

病院をそっと抜け出した後、先輩たちは、24時間営業の「吉野家」で「申し訳ない」と謝ってくれました。

今、思えば決行できなくて結果的に良かったと思います。

牛丼を食べた後、友人や先輩たちと別れ、予約していた「深泥池」の友人宅へ行き、講義の時間まで仮眠することにしました。

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<岩倉から鞍馬、貴船へ至る道>

友人は別の場所で「お泊り」だったため、事前に鍵を預かっており、変な時間に訪れても気兼ねは不要でした。

肝試しは未遂に終わったものの、夜更かしですっかりくたびれ果てた私は、タクシーに乗ろうと手をあげました。

ほどなく1台が前に停車し、友人のマンションがある「深泥池」を口にしたところ、

タクシーはいきなりバタンと扉を閉め、そのまま走り去ってしまいました。

一瞬あっけにとられ「乗車拒否?!もう腹立つなあ」と思い、地面を蹴りつけました。

その場所から深泥池までは数キロもなかったため、きっと「もうからない客」と思われたのでしょう。

そして再度手をあげようとして、ふと思い出しました。

夜間「深泥池」行きを依頼した客は、タクシーに乗車拒否される…という言い伝えを。

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深泥池は大昔、あの世とこの世がつながる接点の1つで、鬼が出入りに使うとされました。

そのため人々は鬼が嫌がる豆を、穴に投げ入れて(豆まきの起源の1つとされます)貴船神社を建て、その豆塚を祀っていました。

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<全国にある貴船神社の総本社>

近代になってからは結核病棟が建てられ、夢なく入水したとか、深い泥に足をとらわれて沼に沈んだとか、その子を探す母の霊とか、近づくとひきずりこまれるとか、何かと噂に事欠かない場所として知られます。

新しいものでは「夜間深泥池へ行く髪の長い女性客を拾うと、運賃を払わず水だけ残して消える、幽霊に違いない」という説が有名でした。

kibune08211.jpg
<貴船神社(総本社)、深泥池付近のものではありません>

当時は長髪とはいかないけど、セミロングぐらいはありました、徹夜したのですから当然顔色もあまりよくない。

「もしかして、、、幽霊と間違えられてしまったのだろうか…

一気に脱力。

仕方なく行ってくれそうな他の地名に言い換えることに。

「貴船神社」はそのものずばりだし、「大田神社」「府立資料館」は離れてるし、暗がりではそのどれもが行き先として怪しい。

(いまは開発が進んで目印に良い建物がありますけどね)

何故マンションの名前と住所(地名)をきっちり覚えておかなかったのだろう。

自分で激しく突っ込みながら、仕方なく北山通りをとぼとぼ歩き、さらに薄闇の中鞍馬通りを北に上がって、友人のマンションへたどり着きました。

ikeike08210.jpg


白み始めた曙光の中、深泥池の水面が白く光るのが見え、つまらない試みを心から反省したのでした。
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 2012_08_21


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