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幽霊子育飴

Category: 京都   Tags: 幽霊子育飴  

「六道まいり」が済んだあと、松原通りを六波羅蜜寺に向かって歩いてゆくと、少々怪しい看板があります。

その名も「幽霊子育飴」。

yure0811.jpg

昔ながらの引違戸をガラガラと開けると、中には若々しいお姉さんと、人の好さそうなおじさんが立ってました。

ショーケースの上には琥珀色に透き通った飴が置かれており、お店の人が勧めるがままに試食。

生姜とかニッキの入らない、冷やし飴を固めたような味でしょうか。

冷たい麦茶やほうじ茶のお茶請けになかなか良さそうです。

yure08113.jpg
<幽霊子育飴 500円>

お店には「冷やし飴」の作り方が写真入りで紹介されており、見よう見まねで適当な分量を入れて作ってみました。

なかなか溶けません。。。お湯である程度溶かしたところに氷を投入。

グラスの中で、氷と飴がカラカラと音をたてて涼感が増します。

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さて、この不気味な名前の飴、謂れが表の看板に紹介されています。

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時は慶長四年と言いますから豊臣秀吉の没後1年ぐらい、関ヶ原の戦いよりは少し前ですね。

六道の辻あたりに、惣兵衛さんは飴屋を構えていました(当時としてはなかなかハイカラな商売です)

夏も盛りがすぎ、秋風がたつ長月ごろ、夜更けに寝床でうとうとしていた惣兵衛さんは、店先で、か細い声で呼びかける女の声に気づきました。

こんな「遅い時間にはて?」と不審に思いながら、手燭を持ちわずかに戸を開けると、外には二十代中ごろの女性が立っていました。

natu0812.jpg

女は小さい声で「夜分すいませんが、1文分飴を分けておくれませんか?」と言い一文銭を渡しました。

惣兵衛さんは妙に思いながらも、お代の分飴を切り分けで竹の皮で包んで渡しました。

女はお礼を言い、暗闇に吸い込まれるように消えてゆきました。

それから5日間女は毎夜訪ねてきて、惣兵衛さんはそのたび飴を切り分けました。

「若い女性がこんな時間に、お供もなしに訪ねてくるなんて、どうしたことやろ?」

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<飴屋の前にある西福寺>

惣兵衛さんは、近所のお寺の住職さんに「けったいなことがありましてな…」と何かの折に話をもらしたところ

住職はしばらく考え込み「6日間毎晩1文銭で買いにきたんですよね?」と尋ねました。

「はあ、その通りで。妙なことやと思うけどお代は毎回きちんと払ってくれますからな、こちらも商売やし」

住職は「私の考える通りやったら、7日目の今日はもう来ないか、来てもお代はないかもしれん」と言う。

「もう一晩様子をみてごらん」と言われ、惣兵衛さんはまた女が訪ねてくるのを待っておりました。

natu08123.jpg
<西福寺>

女はいつものように夜更けに来ました。

いつもなら先にお代を出すのですが、戸口でもじもじとしてます。惣兵衛さんは「どないしはりました?」

と聞くといつもより更に小さく蚊のなくような声で「今日はおあしがありませんが、何とか分けてくれはりませんやろか?」

と言います。惣兵衛さんは六日も通ってくれたのだから無下にことわるのもできず、切り分けるときに出た細かい飴を集めて女に渡しました。

女は「おおきに、ほんに助かります」と丁寧に礼を言い、いつものように暗闇の中を帰ってゆきました。

惣兵衛さんは、ちょっとした好奇心にかられおそるおそる女の後をつけました

「また明日もタダで飴をもらいに来たらどないしたもんかな」とでも思ったのかもしれません。


六道の辻から清水坂を通って鳥辺野の墓地にさしかかったとき、女はあたりを見回したかと思ったとたんに姿を消してしまいました。

一渡り探してみたものの鼻をつままれてもわからぬ闇の中です。

がこんな墓地になにものかの家があるとも思えません。

natu08126.jpg


夜があけると惣兵衛さんはすぐさま寺を訪ね、住職と一緒に墓地に行ってみると、女の消えたあたりには新しい盛り土がありました。

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住職は、「この墓は、6日前に江村某の若妻が亡くなり、気の毒なことに出産を控えた矢先のことじゃったらしい」「つまり女が持ってきた6文銭は、三途の川の渡り賃として持たせたものだろうよ」

「何とか成仏させてやらねばなるまいな」と話していると、その盛り土の中から赤子の泣き声が聞こえてくるじゃありませんか。

急いで土を堀り返し、棺の蓋を取ってみると、亡き女の横には赤子が飴をしゃぶっていました。

一同は驚いて赤子を取り出しました。

住職は、「亡くなった母親が墓の中で赤子を生んで、お乳が出ないので幽霊になって飴を買い求めて育てていたんじゃろう、これも奇特なことじゃ」

住職のもとで育てられたこの赤子は、やがて成長して3歳のころから仏門に入り、一心に修行に励み、亡き母の菩提を弔いました。そして、のちに高名な僧になったということです。
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テーマ : 日記というか、雑記というか…    ジャンル : 日記
 2012_08_12


Comments

 

せれままさん、お久しぶりです。
こんばんワン
ちょうど私も10日に西福寺の地獄絵図を見に行ってました。
すれ違ってたかも^^あはは
子育て飴のお話・・・幽霊の話だけど、良い話ですよね~^^

六道珍皇寺の御朱印、この時期は特別な物が頂けるんですね~知らなかったぁ。><
ゴン太ママ  URL   2012-08-12 22:22  

 

ゴン太ママさん>

こんばんは。
西福寺行かれたんですね。私が行ったのは8日だから少し早いかな。
幽霊子育飴屋さんは真ん前ですから、気になりますよね。
飴なんて昔は高価なものだろうから、1文で本当に買えたのかな~?と若干気にはなるのですが(苦笑)
栄養のある食べ物だから妊婦さんなどの贈り物にも使われたみたいですね。

そう紺地に金泥の御朱印は六道参りの期間だけです。
ただ紅地や緑地のものはそれぞれ春の特別拝観で出るようですよ。
六道参り中は白、紅、緑、紺地に御朱印がご本尊、日光菩薩か、月光菩薩、小野篁、閻魔大王がそれぞれもらえます。
金泥のものは500円と少々高価ですが、全部集める人も多いようです。
せれまま  URL   2012-08-13 00:14  

 

こんばんは。

川遊びの件では、丁寧に教えていただきありがとうございました。
一度、行ってみたい場所です。

幽霊子育飴、涼しげでおいしそうですね。
このお話、昔に聞いたことがあります。
その飴がこれなんですね。
ここにも、行ってみないと。と思いました(o^-^o)

みっち  URL   2012-08-13 19:05  

お久しぶりです。 

大変お久しぶりでございます。
たーちゃん元気そうですね~
楽しく泳ぐ姿ほんとかわいい~
我が家の2ワンは毎日環境の良い
クーラーのかかった場所にいるので
多少クーラー病・・・?に
なっているのかも・・・?
散歩帰ってきたらかなりバテてます・・・
早く涼しくなって欲しいですね!
てん&かいママ  URL   2012-08-14 12:38  

 

みっちさん>

幽霊子育飴、名前は不気味ですが、味は混ざりもののない、すっきりとした味で、なかなか美味しいです。
この飴屋さん、この1商品しか扱ってないのですが、話通りだと400年以上続いている計算ですから、皆が美味しいと思う癖のない味なのだと思います。
機会があればぜひ♪
せれまま  URL   2012-08-16 00:22  

御無沙汰してます 

てん&かいママ>

おひさしぶりです。
たーちゃん、目をくりくりさせながら泳ぐので写真では可愛いのですが、現実は結構派手に水しぶきをあげてバタバタと泳いでます。
ママさん、てんちゃん、かいちゃんは少々体調不良?大丈夫でしょうか?
暑い毎日ですものね。
うちも散歩から戻るとへろへろです。
この時期あまり元気に駆け回られると人の方がさらにボロボロになるから、少しは遠慮してくれてるのでしょうか?
暦では秋とはいえ、まだまだ暑いですよね。
本当に早く秋風が立ってほしいものです。
せれまま  URL   2012-08-16 00:28  

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犬たちと暮らす会社員。
アクティブ、アウトドアな犬種たちと、大好きな奈良・京都の寺院。折り合いをつけながら一病息災を模索中

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