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夏の夜 夜半の寝覚 

Category: 日記   Tags: 写経「  

梅雨も明け、いよいよ酷暑の夏。

なるべく節電しよう、と思うので、エアコンは夜半すぎに切れるようにタイマーをセットしています。

がさすがにこのごろは昼間の温度が籠り熱帯夜に近いのか、切れると起きてしまうようになりました。

時計がまだ2時や3時を指していると、寝入ってから間もないわけで、損した気分でうんざりしちゃいます。

では目覚めた途端、地獄の獄吏たちに囲まれてしまったらどうするでしょう?

そりゃもう、うんざりどころじゃないですよね。

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平安の昔の話、藤原敏行という人が居ました(宇治拾遺物語)

三十六歌仙の一人で、百人一首や古今集にもとられており、また能書家としても名高く「三絶」とされます。

奥さんは紀氏の娘で、在原業平とは相婿。業平は姉を、敏行は妹を奥さんにしており、お互い色好みの点ではひけをとりませんでした。

敏行さんは、気取りのない気安い人柄だったのでしょう。人に頼まれてよく「法華経」写経を引き受けていました。

その数200と言われます。写経は功徳を積むためにするものですが、当時は人にやってもらってもOKだったんですね。

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<長谷寺の写経所>

さて敏行は夜半過ぎ目覚めると、枕元を大勢武装した人に囲まれており、そのまま縄をかけて引き立てられたのでした。

なぜか奥さんも家人も誰もその騒ぎに気づきません。

なにがなんだかわからないまま、そのまま武者たちは無言で、敏行を牛車に押し込めた。

「一体どういうことなんだ!」傍らに居たいた人に尋ねると

「汝は先ほど亡くなったのだ。これから冥界の主、閻魔大王のところで裁きを受けねばならぬ」と言う。

「え~っ、俺は死んだのか?まだまだやりたいことも沢山あったし、そんな気配もなかったのに」

と敏行はつぶやくと、敏行を引き立てていた人が「定命までにはまだ間があるからな、汝はまだ寿命が残っており、死ぬときではなかったが、たびたび訴えがでたため連れてこいとのご命令なのだ」と言う。

「誰が一体そんなに恨んで訴えているのだろう?、とんと心当たりがないぞ」

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<長谷寺>

敏行が地獄の裁き処へ引き立てられているのを見つけ、あちこちから餓鬼たちがやってきます。

「敏行だ、よこせよこせ」騒ぐものが沢山います。

「あれは何なのだ?」と獄吏に尋ねると、「あの者たちが、おまえを訴えたのだ、汝に写経を頼んだ者達は、その 功徳によって、極楽にも行けると思っていたのに、汝の不心得のために地獄に落ちることになった」

あいつらにつかまったらおまえは八つ裂きにされるだろう、と獄吏は冷たく言い放ちます。

「人に代って写経をしたのがいけなかったのかい?せっかく200巻も頑張ったのに、それが罪だったとは…」

(う~ん、この辺り敏行でなくともぼやきたくなりますよね)

獄吏が説明して曰く「身を清め、誠を尽くして書き奉った経ならば、そのまま閻魔宮に収められる」

「しかし、汝がしたように、身を清めず、魚を食べ、女や出世のことなど、雑事に心捕らわれたまま書かれた経は、野に捨て置かれ、墨が雨に濡れて川に流れだしているのだ」

それを聞き、思い当たる節がある敏行は大いに恥じた。う~ん、そうか。それはまずいな。

他人から頼まれた写経などに心を込めて書くより、あちこちの女に送る文の方が心身ともウェイトが大きいのは事実でした。

見るも猛々しい鬼たちが今にも掴みかからんばかりで、敏行はすっかり震え上がりました。

「寿命でもないのに召されるなんてあんまりだ。なんとかならないのか?」と敏行は獄吏に縋りつきました。

後悔している様子の敏行を見て、獄吏はちょっと気の毒になったのでしょう。気の毒な敏行に秘策を授けました。

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「そうだな、現世に戻ってどうしてもやり遂げなければならないことがあれば戻れるかもしれん。罪業を購うために、真剣に金光妙経を写経供養してみてはどうだ?」

「よっしゃ、それなら俺にできるぞ」敏行は閻魔庁の門が開く直前に発願した。

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<建仁寺写経所、子供の絵ふすまが可愛い>

kennin07261.jpg

閻魔大王の前に引き据えられ、敏行は「不浄写経」を厳しく咎められました。

(しかし、そういう敏行に写経を頼む人もどうか、と思いますよね)

敏行は傍らに控える牛頭馬頭の恐ろしい様子に身をすくめ、ぶるぶる震えながらも必死で訴えました。

「実は金光明経4巻を写経供養をしようと発願したところでして、やり残したのが心残りです。ぜひこれをやり遂げて少しでも罪を贖いたいのです」

閻魔大王の帳面にはその人が一生の間にした出来事がもれなく記載されているのですが、敏行の行いはというと女に言い寄っては、女を泣かせたり、奥さんを泣かせたり、ワルイことばかりしか載ってないのです。

閻魔大王は沢山の罪人を裁かなければならないので忙しい。それでも帳面を最後まで読むと、つい先ほど発願した写経が出ているではありませんか。

「そうか、では娑婆に帰り、発願を遂げなさい」と言われ敏行は許され、現世に戻りました。目が覚めると「もう死んだもの」と思っていた妻子は泣いて喜んだとされます。

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テーマ : ひとりごとのようなもの    ジャンル : 日記
 2012_07_27


Comments

 

面白かった。写経もいい加減はだめと言うことですね。
それにしても夜の暑さ、何とかならないものかと思います。
スズまま  URL   2012-07-27 07:49  

面白い! 

人の為にした写経が罪になるなんて、さんざんな話ですね。でも、それ以外でも罪深い人だったみたいだし、咎めるには絶好のチャンスだったのでしょうか(^^;;
面白い話でした(^^)

で、8/4日にBBQしながら犬話をしよう会があります〜@和歌山〜☆彡
たーちゃんに会いたいので、
ぜひご一緒しませんか〜(^∇^)
オブたんママ  URL   2012-07-29 08:54  

 

すずママ>

不浄写経なんてあるのは私もこの物語で初めて知りました。
真摯に誠を込めて書いているかと問われると少々怪しいものがあります。
魚も肉も普通に食べちゃってますから、やはり責められるのかな?

せれまま  URL   2012-07-29 18:59  

 

オブたんママ>

実はあのお話続きがあって、後程ちゃんと懲らしめられるんですよね。
それでも、人付き合いの欠かさない敏行さんらしく、友人(親戚)が力を貸してくれてわずかだけマシになるんですけどね。

8月4日、実家さんで開催でしょうか?
場所を変えるのかしら?
詳しく教えてください。
せれまま  URL   2012-07-29 19:08  

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Author:せれまま
犬たちと暮らす会社員。
アクティブ、アウトドアな犬種たちと、大好きな奈良・京都の寺院。折り合いをつけながら一病息災を模索中

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