慈光院 初夏 大和郡山市

Category: 奈良   Tags: 慈光院  

慈光院は大和小泉の大名であった片桐岩見守貞昌(石州)が、父貞隆(慈光院殿雪庭宗立居士)の菩提寺として建立した寺院です。

奈良には珍しい臨済宗大徳寺派の寺院で、全体的に京都のお寺風の印象が強いです。

というより片桐石州が四代将軍の徳川家綱や水戸光圀に茶の湯を教え、「茶道石州流」の開祖となり、茶の湯広めた人だから、似た造りがあちこちに出来たのかもしれません。

全国大名や御家人の門人が多く、仙台藩主伊達綱村、会津藩主保科正之、松江藩主松平不昧や幕末の大老井伊直弼などがいます。

石州が造った庭園では大和三名園と言われる当麻寺中の坊や大徳寺があります。

石州自身の邸宅は京都の綾小路柳馬場にありましたが、明治時代取り壊されたため、門弟から石州に送られた品々や石像もこちらへ移されました。

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<参道>綺麗に敷き詰められた石畳、張り出した木の根、緑陰が映える

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<茨城門楼門>、石州の伯父元が城主をしていた茨城城の取り壊しに伴い譲り受けたもの。屋根を書院に合わせて茅葺きに葺き替えて山門とした

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<本堂>田舎風の造りだが、瓦葺の建物では表現しにくい軽やかさや、寛ぎ、安定感を考えて作られているそう。

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拝観料は1000円。

高っ!と一瞬思うが、お抹茶の接待付。石州が残した「お茶の教え」の精神、茶席に必要なもの一揃えをそのまま体現した中でいただけると思えば高くはない(かもしれない)

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拝観を申し込むと、「まずは一服」とお茶が出てくる。懐紙は拝観券の中に挟まってます。

日頃お茶に親しんでいないため、ちょっと焦ってしまう

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建物は「書院」とされていますが、、間取り図では休息所と書かれた客殿。

決して堅苦しくはない。でも細部まで妥協はない建築です。

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床柱、落とし掛け、付書院など特に凝った細工はないし、長押も回っていない。

でも使われている建材は古びており、侘びた雰囲気を出すため、他で使われているものを移したとも言われています。

長く伸びた庇と広縁が贅沢な造り。

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面白い違い棚。何も飾っていないのが残念。でも何も飾らないからこそ、棚の造形が生きるのかもしれない。

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二畳台目の茶室。隣に控えが二畳つく。使い勝手を考えて点前畳の奥にあり、ありゃ?!という感じでびっくり。

年代、作者、形状が証明できるものでは最古だそう。

この茶室からは庭の絶景は見えず、露地しか見えないが、そこに「絶景は客の目に映らぬがヨシ」とする詫び茶の精神が体現されているらしい。引き算の極致かな。

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逆勝手にある「閑」の茶室。躙り口はなく廊下から入れる。こちらは三畳あるが控えはない。

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本堂へ続く渡り廊下。現在の本堂は昭和59年に有志により建立されたものだとか。

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<本堂>

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<本堂の方丈にある天井画、入江正巳画伯によるもの>

建築好きな人には堪えられないお寺。きっと何時間でも張り付いていたいだろう。

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庭にいくつかある何気ない手水鉢もみな重要文化財、沓脱石まで見事とされます。

どこを見渡しても隙がない。

つつじが終わった後なので、花気は乏しいけど緑が鮮やかで目に快い。

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白砂に大刈込の手入れも美しく、松もすべて形よく整えられ、飛び石も借景も延段も、屋根のペンペン草の枯れ具合まで「寂びた」風情の演出とされます。行き届き、計算されつくしたお寺です。

休まる、というよりあれこれ目をやるのに忙しくてちょっとばかり疲れてしまいました。。。

不慣れな人が、行き届いた演出でお茶をいただき、舞い上がってしまったという感じでしょうか。
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テーマ : 神社仏閣    ジャンル : 学問・文化・芸術
 2012_06_06


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Author:せれまま
犬たちと暮らす会社員。
アクティブ、アウトドアな犬種たちと、大好きな奈良・京都の寺院。折り合いをつけながら一病息災を模索中

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