唐招提寺 うちわまき 梵網会

Category: 奈良   Tags: うちわまき  唐招提寺  

唐招提寺(とうしょうだいじ)は、唐から来日した鑑真が建立した寺院。

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<門から金堂へのアプローチ、松林に囲まれた光景は和辻哲郎が「古寺巡礼」で描き出した光景と変わらない>

天平5年(733年)日本から遣唐使と共に渡った栄叡(ようえい)と普照(ふしょう)の要請を受け、幾度の困難を乗り越え、日本にやってくる様が井上靖「天平の甍」で書かれています。

唐招提寺は苦労の末失明までして来日してしたくれた「鑑真和上」のため建立されたお寺で、唐招提寺という寺号は、「唐僧鑑真和上のための寺」の意味。入口にかかる扁額は孝謙天皇の宸筆とされます。

新田部親王邸跡地で、広さは4町、何度かの修理は経たものの、天平時代のままの息吹を現在に伝えます。

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また僧尼に戒を授ける戒壇院が残ります。

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とはいえ、鎌倉時代には受戒する僧尼が少なくなり一時期衰えたこともあったのですが、そこで立て直しを図ったのが覚盛上人です。

この覚盛上人の命日法要が「中興忌梵網会」で、うちわまきは法要の一環として行われます。

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<国宝の鼓楼からばらまかれる団扇、厄除け、虫よけの効能があるとされます>

ちなみに昔は参加者で奪い合いだった(ような記憶があるのですが)現在は鼓楼の下に入れる人は参加券を持った人のみ(聴衆とはロープで仕切られています)

参加券は当日朝9時から配ってます(9時前に行ったらすでに大行列だったので諦めた)

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<ロープの内側に入れた幸運な人たち、ほぼ確実に拾えるため皆上を見上げてのんびり>

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<カメラやビデオ、携帯などを構えた人がその他大勢。投げる瞬間をとらえるため、こちらは殺伐とした雰囲気>

ただし団扇ひろいに参加出来なくても、入口で抽選券を配っていて、当選した人はタダで団扇がもらえます。

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この日ばかりは広い境内も人で溢れかえります。

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平日朝の唐招提寺、金堂。背後は講堂。

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唐招提寺は学生時代、「博物館実習」で泊まり込みで拓本の授業を受けたお寺です。

最初は平城京や寺院から出土した瓦などから練習し、次第に「碑」「蓮弁」などの大物へと進みます。

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<会津八一の句> 今は学術目的でもとらせてもらえないと聞きました。

これだけの大物になると、ムラなくとるのは至難の業。

実習の授業を受けていた東堂

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仏様のある「礼堂」のほうとは通り抜け通路を挟んで分かれてます。ちなみに「礼堂」は入れませんでした。

夏の最中の実習で、無茶苦茶蒸し暑くて、本当倒れそうだったけど建物は重要文化財。

今思えばよくぞ学生ごとき(もちろん監督のためお寺の人もつく)に何日間も貸してくれたものです。

懐の広さを思うと、このお寺には本当に感謝して感謝しきれないものがあります。

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この団扇(宝扇)にはサンスクリット語で真言が書かれ、裏には団扇の由来を紹介する紙片が挟まれてます。

血を吸いにやってきた蚊を弟子が叩こうとしたら、覚盛上人がいさめ、「自分の血を与えるのも菩薩の行である」とたしなめ、蚊にさされてもそのままだったそう。

亡くなった後、法華寺の尼僧さんが、これで払ってもらえれば…とお供えしたのがはじまり。

覚盛上人は男女分け隔てなく、特に当時救済しがたいとされた女性の救済にも力を傾けたため、法華寺の尼僧さんたちからもきっと感謝されたのでしょう。

この団扇、逸話のとおり、せいぜい一瞬蚊を遠ざけるのが精いっぱい。

「虫よけ」よりも「厄除け」がわりに、お部屋に置いている方が多いと聞きます。
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テーマ : 京都・奈良    ジャンル : 旅行
 2012_05_20


Comments

 

唐招提寺は修学旅行でもっとも感動したお寺でした。
雰囲気が変わっていないのが嬉しいです。

お寺にも相性があるようです。v-218
スズまま  URL   2012-05-21 08:09  

 

スズまま>

唐招提寺は鑑真和上の精神が今も体現されてるようで境内に入ると引き締まるような気がします。
以前との相違は手入れされてなさそうな森やシダが茂るエリアや、土塀が崩れかけてるところなどがしっかり修繕されたぐらいかな。

お寺も神社も相性ってありますよね。
このごろつくづく思うようになりました。
せれまま  URL   2012-05-22 23:29  

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