山の辺の道 長岳寺

Category: 奈良   Tags: 長岳寺  地獄絵  

山の辺の道はご存知、弥生式文化の時代から人々の往来のあったとされる道です。

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<崇仁天皇陵>

四季のうち何時いっても良いのですが、特に秋の紅葉シーズンはとても人気があります。

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さて、このたび訪ねたのは、山之辺の道の中ほどにある長岳寺。

天理市柳本町にある高野山真言宗の寺院。

本尊は阿弥陀如来(開基は空海とされ、別名釜口大師と言います。

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<弘法大師創建当時からあると言われる、日本最古の鐘楼門 >

浄土式庭園と紅葉で有名なお寺ですが、お目当てはこの時期だけ開帳される狩野山楽による「地獄絵」です。

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9幅の軸から構成され、幅11mにもなる大画面。

図柄の精緻さ、各場面の描写の素晴らしさ、内容の豊かさは他に例を見ないと言われています。

本来なら和尚さんの絵解き説話が入るところですが、勝手気ままに眺めていても十分面白い。

http://www.chogakuji.or.jp/bunkazai/zigokue/zigokue.html

<絵は長岳寺のHPに大きく掲載されています>

燃え盛る御所車、血の池地獄、串刺しされる人、閻魔大王の裁き、という昔話で聞かされた地獄が書かれる一方で

ただ集まって何をするでもなく、ぼんやり空き地に座っているだけの餓鬼も居ます。

現世の写し絵?隠れた意図があるのでは?と想像させられちゃいます。

一番左端は極楽より阿弥陀如来が聖衆を引き連れて極楽往生する人を迎えにくる、いわゆる聖衆来迎図となっています。

見ていて、ヒエロニムス・ボスの描いた「快楽の園」という絵を思い出しました。

「快楽の園」は3枚仕立ての絵で、祭壇に飾ることが出来るように 天国・現世、地獄、の3部構成となっています。

象徴主義と言われるボスの絵なので、一筋縄ではないのでしょうが、こんな絵が教会にあったら、神父(牧師?)の説教を聴くより面白そうだと思った記憶があります
(実際はボスのコレクターだったフェリペ2世により、プラド美術館に納められています)

狩野山楽にしても、ボスにしても、地獄の描写の方に力がより入っているように思えるのは気のせいでしょうか。

沢山の決まり事を踏んで描かなければならない天国や浄土より、現世、地獄は想像の余地が多分にあり、画家の意欲を刺激するのかもしれません。

地獄絵を見て、如来を拝んでから外に出ると浄土を再現した庭園が広がっています。

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「放生池」

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「大師堂」

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「鐘堂」1つだけお願いを聞いてもらえます。思いっきりつくと、相当な音量で耳がビリビリします。

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十三重塔「叡尊の供養塔」

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境内には石仏が沢山。中には古墳のお棺の蓋を削って作った「大石棺佛」もあります。

往時は50もの塔頭があったと言われるだけあり、かなり広いお寺。

飛び地「五智堂」は1キロ離れてます(今回は行ってません)
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 2011_12_10


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